「もう無理かも」
「一度、距離を置いたほうがいいんじゃないか」
「でも、別居したらもう離婚一直線?」
――そんな不安、私も何度も感じました。
夫の不貞で傷つき、会話もなくなり、心のどこかで「終わり」が見えていた私。でも、いきなり離婚を決断するのは怖かった。
だからこそ、「別居」という選択肢があると知ったとき、私は少しホッとしたんです。
この記事では、私自身の経験をもとに、
を冷静に解説していきます。「別居=離婚」だと思っている方は、視野が広がること間違いなし。ぜひ、このまま読み進めてみてください。
離婚と別居の違いとは?
まずは、基本中の基本。「離婚」と「別居」、実際に何が違うのか、明確にしましょう。
📝離婚とは
- 法的に婚姻関係を解消すること
- 戸籍が分かれる
- 財産分与・慰謝料・養育費・親権などの取り決めが発生
- 元配偶者になるため、扶養義務なども終了
→ 一度成立すれば、関係は法的にも完全に解消されます。
📝別居とは
- 法的には夫婦のまま(婚姻状態は継続)
- 同居義務を果たしていないが、法律違反ではない
- 生活費(婚姻費用)の請求は可能
- お互いの財産形成が続くため、別居中でも財産分与対象になるケースあり
→ 「関係の一時停止」や「準備期間」として使えるのが別居の大きな特徴
✅別居のメリット・デメリット

メリット①:冷静になる時間と空間が持てる
同じ空間にいると感情的になってしまう関係でも、別居して距離ができることで、思考がクリアになります。
メリット②:法的・経済的な準備を整えられる
- 証拠の整理
- 通帳・財産情報の確認
- 離婚後のシミュレーション(生活費、仕事、住まい)
→ 私は別居をきっかけに、自分の人生を“取り戻すための準備”ができました。
メリット③:関係修復のチャンスが生まれる場合もある
離れて初めて、相手が自分の存在の大きさに気づく――というパターンもあります。また、自分も「感情ではなく事実」で関係を見つめ直せるようになります。
デメリット①:相手との距離が“本当に”広がる可能性
距離ができることで、「もうこのままでいいか」と思ってしまうことも。相手も「自由になった」と感じ、浮気やお金の使い方が荒くなるリスクも。
デメリット②:婚姻関係が続いている限り、法的責任も続く
- 借金をされた場合の連帯責任
- 浮気されても証拠が取れなければ慰謝料請求が難しい
- 財産分与対象の資産形成が別居中も継続する
デメリット③:子どもがいる場合はより複雑に
今回は“子なし”前提の記事ですが、子どもがいる場合は親権や監護権などの問題も絡み、別居のリスクがより高まります。
別居は、関係修復につながるのか?
結論から言うと、別居が「関係をリセットするきっかけ」になるケースもあるし、逆に「別居によって完全に気持ちが冷めてしまう」こともあります。
💡関係修復につながった例(私の友人の話)
- 別居後、月1で話し合いの時間をつくった
- 互いにカウンセリングに通った
- 約半年の別居後、再び同居を選択 → 今は共に夫婦カウンセラーとして活動
→ 「物理的に離れることで、精神的に近づけた」ケースもあります。
💡私自身は、別居から離婚へ
私の場合は、別居中に「もう戻れないな」と確信しました。
でもそれは、“離れてみて、やっぱり一緒にいられない”と気づけたことが大きな意味を持ちました。
✅別居を考えるときの判断ポイント

「話し合い」ができる関係かどうか?
→ 無視される・怒鳴られる・否定される
→ こういう関係で話し合いが難しい場合は、同居のままでは解決の糸口すら掴めない
経済的な準備は整っているか?
- 生活費3ヶ月分の貯金
- 実家 or 賃貸の目星
- 通帳・証拠の確保
→ 別居は感情ではなく、準備が整ってから選ぶと後悔が少ないです。
「自分を大切にするには距離が必要」と感じているか?
→ これは明確なサインです。
→ 距離を置くことで、あなた自身の気持ちに耳を傾けることができます。
まとめ📌別居は“逃げ”じゃない。未来への選択肢を増やす手段
別居と離婚は、似て非なるもの。でも、別居があったからこそ、私は離婚に進めたし、別居があったからこそ、夫婦関係を修復できた人もいます。
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ひとりで決めなくて大丈夫。あなたの選択に、少しだけ安心を添えられたら嬉しいです。
私は、後悔はしていません。むしろ「別居というステップ」があったからこそ、離婚も冷静に進められました。